タイにあるミラー財団人身売買防止プロジェクトの活動紹介ブログ


by mirrorAHT
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カテゴリ:演劇による活動( 8 )

朝、5時起床。
5時半出発の予定でしたが、暁の家で朝食を頂くことになりました。
昨日は1日ジャンクフードだったので、ありがたかったです。

お世話になった暁の家を後に、また車酔いしながらメエラオまで戻ります。
今回は寄り道をしない分、スムーズに到着しました。

今日は9時から16時まで、パーントゥック学校の中学1年~3年生を相手に、人身売買や子どもの権利に関してのレクチャーがあります。
子どもたちはおよそ55人。

思春期の真っただ中の子どもたちの集団を相手にするのはなかなか大変です。
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アイスブレイキングのアクティビティは、広い校庭をめいっぱいに使って行われました。
午前中は、「私の村」というテーマで、権利の実現できる村(職場があって、学校があって・・・・)をグループごとに書いてプレゼン。

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図書館を使ったのですが、ちょっと狭かったです。
中学生なので、プレゼンの際には小学生より細かい説明がありました。

レクチャーの内容はいつもの通り。
1、子どもの権利
2、男女平等に関するもの
3、児童労働
4、人身売買

そして、超おなじみの劇です。

でも中にはサボる子どもあり!
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最後にスクリーンで隠し撮り画像を上映しました。
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さぼりはいけませんよ。

午後は子どもたち自らに劇をやってもらいました。
ストーリーはあらかじめ配った、ブックレットに載っているケーススタディ(騙されて漁師にさせられたとか)です。

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恥ずかしがっていましたが、小道具を使うグループあり、女の子がマフィアの役をやったりで大盛り上がりでした。

夜は、同じくメエラオにあるタイアカ財団の寮へ。
子どもたちの多くがクリスマスを祝うため帰省中で子どもがあまりいなかったのが残念ですが、その分1人1人と話ができてよい時間が持てました。

この2日間無駄な時間はほとんどなく、さすがに疲れましたが、遠出しただけの価値のある旅となりました。
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by mirrorAHT | 2009-12-24 21:47 | 演劇による活動
さぁ~、今日と明日の2日間、チェンライ県ウィアンパパオ郡へ出張です!
とはいっても私のたちのプロジェクトは車がないので(泣)、ソンテオ(乗合トラック)をチャーターしました。

どこにも寄らなかったらミラーからウィアンパパオまで2時間もあればいけるのですが、ここぞとばかりにあちこち寄ったのですごく時間がかかりました。

最終的な目的は、ウィアンパパオにある「暁の家」にて、人身売買防止のためのキャンペーンを行うことですが、午前中はメースワイの小学校で同じキャンペーンを1回、午後はメースワイ~ウィアンパパオまでの道中にあるすべての学校に立ち寄り、ブックレットを配り、夕方ウィアンパパオ着という強行スケジュールです。

午前中の学校は小学生対象のはずが、なぜか幼稚園生まで参加!
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幼稚園生には明らかに難しい内容なので、途中から集中力が途切れ、お友達とヒソヒソではなく、堂々とおしゃべり。
これにはすかさず、6年生が注意し、その後とくにうるさい子を膝に抱えてその後のレクチャーを聞いてくれました。
私は面倒見のいいほうではないので、こういった「お姉さん」には感動を覚えます。


ちなみにメースワイの道はクネクネしている山道でソンテオだとすごく酔います。
フラフラしながら、あちこちの学校を周りました。

なぜ、こんなに学校があるの!?と叫びたくなるほど、走っては止まり(しかも学校があれば止まるというスタンスのため、急ブレーキ)、走っては止まりをし、私とインターン生のウイちゃんは青い顔。

なんとか「暁の家」に到着!

手入れが行き届いていて、とても清潔でした。
せっかく良い建物があるのに、子どもを全然受け入れていなかったり、手入れをしていないせいで汚くなってしまっている寮もありますが、暁の家はとても清潔で気持ちのいいところでした。

到着後、少し時間があったので中野先生から暁の家に関してレクチャーを受けることができました。
山地民の子どもたちの寮といっても色々あるので、一緒に来た「デックランカオ(アカ族若者グループ)」のメンバーも勉強になったと思います。

夜のアクティビティは簡単なアイスブレイキングのあと、ビデオの上映やおなじみの劇をやりました。
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なかなかウケたようです。

今、寮に入っている子どもたちには直接関係がないかもしれませんが、ギーさんがよく言うように、いつまでも寮にいることはできないわけで、いずれ卒業します。
そのあと、どこに行くのか、何をするのか、危険はないか?
そんなことを今のうちからきちんと考えておく必要があります。

また、家族や友達、村の人たちが人身売買に巻き込まれないとも限りません。
その時、もし人身売買に関して何らかの知識があれば、助けを求めたりすることもできます。

どんな手口があるのか、さまざまなケースをすることは自分の身を守ることにつながります。
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ひととおりのレクチャーが終わって、解散した後も熱心な子が2、3人質問に来てくれました。
質問が出るということはそれだけ熱心に聞いてくれた証拠なので私たちもうれしくなりました。

今日は、暁の家にてお泊まりさせていただきます。
おやすみなさい!

後編につづく…

ルンアルン(暁)プロジェクトのウェブサイトは こちら!
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by mirrorAHT | 2009-12-23 19:57 | 演劇による活動

演劇ワークショップ!

土日を使って、劇のワークショップがおこなわれました。
およそ50人の子どもが参加しました。
最初、小学5、6年生と聞いていたのですが、蓋をあけてみれば最年少は幼稚園2年生(日本の年中さん)。
大丈夫かなと心配しましたが、この幼稚園2年生のS君はとーってもよい子。
何でも積極的に参加してくれました。自分が幼稚園生の頃など、ただ座っているだけでも座っていられなかったのに…。

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今日のワークショップに参加した子どもは、家庭に問題がある(貧困や親が性産業にかかわっているなど)子どもを先生が選んだそうです。将来、人身売買や児童労働に遭う危険から少しでも子どもを遠ざけること、自分の気持ちを外に表現し人に伝える能力を身につけること、それらを楽しく学ぶこと、それが今回のワークショップの狙いです。

まる2日間、みっちりワークショップは行われました。

年齢がバラバラでしたが、高学年の子が低学年の子の面倒をしっかり見ていたのが印象的です。

何歳から働ける?
子どもがしちゃいけない仕事って何?

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これらの質問の答えをカルタ取りのように、紙を探して答えるゲーム。

10人くらいのグループで「家」を表現したり、「村」を表現したりするゲーム。

静止した三場面で、物語を表す劇。

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そして最後の最後に、それにセリフをつけた子ども自身がストーリーを組み立て、自ら演じる劇。

村には何があるんだっけ?
売春させられたらどんな気持ちになるだろう?

そんなことを6年生中心に話し合いながら、物語が進んでいきます。

私もファシリテーターのようなことをしていましたが、子どもたちからバンバン意見が出たのですごく盛り上がりました。

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最後にみんなでパチリ!
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by mirroraht | 2009-09-13 18:33 | 演劇による活動

寮を周る!

日記には書いていませんでしたが、今月はほぼ毎日、寮での劇を使った人身売買防止キャンペーンを行ってきました。

今日は、チェンライ市内から20分ほど離れたところにある寮へ行きました。

子どもたちはキリスト教アカ族です。


そもそも、なぜ子どもたちが寮に入るかというと、

1、自分の村から学校に通えない(近くに学校がない)
2、交通手段はあるけど(スクールバスなど)交通費が払えない
3、自分の近所の学校は質が低い
4、家計の負担が少ない

などなど・・・


1の場合は本当に仕方ないというか、そうするしか勉強を続けていけないのです。
ミラーが活動している村の子も片道8キロ歩いて通っている子たちもたくさんいます。
それも小学校までしかないのでやはり中学は寮に入るか、誰かが送るか、違法にバイクを運転するかしかありません。

2、の交通費の問題ですが、学校と村に距離によって多少値段は変わってきますが、1か月500バーツ(1500円位)が、どうやらこのあたりではスタンダードのようです。

日本円で1500円は安く感じると思いますが、チェンライ県の最低賃金が1日155Bですから、約3日分の日当に相当します。
(山地民の多くは最低賃金ギリギリで日雇いの仕事をしているケースが多いのです)
もし国籍を有していなければさらに収入が少ない可能性もあります。

また伝統的な農業も、自分たちで食べるために作るのが主ですし、売っても高い額になるわけではないのです。

3、の学校の質が低い問題ですが、山地民が生徒の大半を占める公立小学校の場合(特に不便なところ)の教師の質は町にある平地タイ人が通う学校とはかなり異なります。
もちろん、中には本当に子どもたちのことを想い熱心に指導する先生もいますが、そういった先生はむしろマイノリティで、中には平気で遅刻したり、ほとんど自習にしたりする先生もいます。
設備は整い、教科書があっても教えてくれる人がいないのでは勉強をするのはなかなか難しいのです。

問題は先生に限ったことではなく、保護者世代の教育が十分になされていなかったために、保護者が子どもに勉強をさせる意義をみいだせない、もしくは家庭でフォローアップができないということもあります。
村では子どもがきちんと宿題をやっている姿をほぼみかけません。

町の子どもたちは、毎日宿題が出て、先生も熱心ですし、村の子どもとの差はひらいていってしまいます。

4、の家計の負担が少ない件ですが、「山地民の子どものための寮」といっても、形態は様々で、寮に入る条件なども寮によって異なります。

たとえば、AIDS孤児の子どものための寮、貧困家庭の子どもの寮、家が遠い子どもの寮、山地民で成績の良い子どもを集めた寮。

審査が厳しいところもあれば、比較的希望すれば入れるようなところもあります。

そしてチェンライにある寮の多くがキリスト教系です。
多くが外国の教会などからの支援を受けて運営しているので子どもや、その家族の経済的負担は軽くすみます。

個人的な意見を言うのならば、宗教性はあまりない方が良いと思うのですが、キリスト教アカ族の同僚に言わせると、心が落ち着くしきちんとした教えがあるので思春期の子どもには良いのだそうです。
宗教に関しては価値観が人それぞれですが。



この人身売買防止キャンペーンも最初は学校と村でキャンペーンを行う予定でした。
そして実際にいくつもの村でキャンペーンを行ってきました。

村でキャンペーンを行う際の問題点は

1、電力不足で必要な機材が使えない
2、開始時間がよめない(約束はしていても、夕食の都合やテレビなどを村人が見ていると人が集まらない)
3、小さな子どもと、大人(特に高齢者)ばかりしかいない

3、の問題に関してですが、学齢期の子どもの多くが町の寮に入って勉強しているために村にはキャンペーンを行う対象年齢の子どもが少ないということがよくあります。

コミュニティから若者がいなくなるというのはとてもさみしいことです。
私が好き勝手なことを言うならば、村に残って村からコミュニティから学校に通ってほしいと思うのですが、そうもいかず寮に入る子どもたちがたくさんいるのです。


実際寮の暮らしは、学校にも通いやすい立地で、集団生活が身につき社会性が育つなどのメリットも、もちろんありますが、幼くして村を離れることで村の伝統的な文化や言葉などが失われていくことがあります。
もちろん寮を運営するNGOや財団のスタッフの多くが、文化のことに関しては様々な工夫をしているようです。


そんなわけで、このあたりの村に入ってキャンペーンをするよりは寮を渡り歩いた方が、確実に対象としている世代に落ち着いた雰囲気の中伝えたいことを伝えられるということで、村だけではなく寮にも積極的にいくことになったわけです。
他の財団の寮を訪問させていただくことは私たちミラーのスタッフにとっても非常に刺激的なことです。
寮ごとに色があり子どもたちの表情も様々です。


寮に着くと、まずアイスブレイキングのアクティビティを行います
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さまざまなアクティビティを行いますが、この日は「自己紹介ゲーム」と「グループ作り」を行いました。

「自己紹介ゲーム」とは輪になって、一人ずつ自己紹介をするのですが、その際に自分のポーズ(なんでもいい)をするというものです。
ピースなんかでもいいのですが、この日は自己紹介をしてブレイクダンスを披露した小学生の男の子に一同喝采。

そしてグループ作り。
指定された人数のグループを作ります。
友情あり、裏切り(!?)ありで大盛り上がり!

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そして。

お約束。

罰ゲーム!

うまくグループにならなかった人たちオンステージ。
そして、水浴びダンスを披露。

これは水浴び(頭洗って、体洗って、歯磨きして、スッキリー!)を歌と踊りで表現したものですが、腰をクネクネしたり激しく頭をガシャガシャしたりするちょっとはずかしいおどりです。

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「上手にできた人を5人選んで!」

てっきりその5人はもう踊らなくていいのかと思いきや、

「上手なんだからもう一度踊ってもらいましょう」


!!!

寮でも様々なアクティビティがありますが、他の財団のスタッフが来るのも子どもたちにとっては新鮮で楽しいことなのだと思います。
その証拠に毎回、耳がおかしくなるほどの大盛り上がり。

アクティビティでアイスブレンキングしたあとは、おなじみの劇や、ショートムービー、パワーポイントを使ったレクチャーです。

仲良くなっているので、子どもたちから質問ができることもあり、お互いに刺激になります。

9月に寮に数回、10月には山地民の村での講演を終えるとこのキャンペーンはひとまず終了になります。
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by mirroraht | 2009-08-28 21:02 | 演劇による活動
7月20日から23日までの日程で、チェンライ県メースワイ地区へ行きました。キャンペーンの内容は先週の「パヤーメンラーイ地区」と同じです。
メースワイ地区というのは、チェンマイ・チェンライ間を移動する際の国道上にあるので、チェンマイ・チェンライ間を車で移動したことがある方は通過したことがあると思います。チェンライの町からおよそ1時間くらいの山岳地帯です。

私たちが今回滞在した学校は、その国道から谷沿いにおよそ30キロくらい入ったところで、コーヒーで有名なドイチャーン村の近くです。

先週まで滞在していたパヤーメンラーイ地区は基本的にタイ人(山地民でない)の住んでいる地域で一部にモン、かなり奥に入るとラフの人びとが暮らしているという感じでしたが、このメースワイ地区の特に私たちが活動した地域はたぶん基本的に山地民で一部中国人系の人が暮らしているという感じです(もとをたどれば山地民の多くも中華系なのですが)。山地民と一口に言っても、カレン、アカ、ラフ、ミエン、モン、リス…など様々な民族の人びとがおりルーツも異なります。私たちが行った学校ではアカが一番多く、リスの村もあれば、アカ・リス・カレン・ラフの人びとが一緒に住んでいるというような地域もありました。

印象深いのはリスの村に行った時に、どこで劇をやっていいのかわからず(ミーティングルームを使うのか、教会を使うのかわからなかった)、村長さんに聞きに行ったところ「中国語を勉強する建物があるからそこでやればいい」というお話だったので行ってみたところ、鍵を持っている人が誰もいないので結局教会を使わせてもらおうということになりました。しかし、話によると教会の牧師さんはどうやらタイ語がほぼできないよう。
スタッフの中にはアカ族もいるので、アカの村だったら対応できるのですが、リス族…。
みんな「どうしよう」と顔を見合わせていたところ、そこに小学生軍団登場!

一緒に車に乗り、教会へ。牧師さんとの交渉、教会をあけて、機材のセットアップまで手伝ってくれました。村長さんは自宅から一歩も出てこなかったけど…子どもたちはすごく協力的でしかもなぜかブレイクダンスまでできるスーパーキッズたちでした。

この村での劇は、子どもたちにもウケていましたが、むしろ大人たちが涙を流して笑っていました。私たちの劇は内容はシリアスなのですが衣装やしぐさはかなりコミカルです。

22日には、朝早めに出発してワーウィー地区へ。北タイを旅行したことのある方はご存じかも知れませんが、ロゴがアカ族の女の子のカフェの、そのワーウィーです。
私はコーヒーの印象が強かったのですが、実はお茶どころだそうでいたるところにお茶屋さんがありました。そして「ここは中国?!」というほど街並みが中国でした。中華系の人たちが多く住んでおり、子どもたちは皆中国語も習っているのでタイ語・中国語・自分の民族の言葉(アカ語など)を使いこなしているようです。

私たちが拠点にしていた学校でさえメースワイの町から20キロ以上入ったところで谷間にこじんまりとある村なのに、このワーウィーはものすごく奥にあるのです。
なのに、メースワイの町と同じくらい栄えているのです。学校も立派。
小学校では、「え、学校のスピーカーがないね、どうしよう」と私たちはおろおろしたのですが、先生は笑いながら天井を指さしました。

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なんと天井のあちこちにスピーカー内蔵。そして、プロジェクターやスクリーンも天井に内蔵。パソコンは遠隔操作。ステージには巨大なテレビモニターまで。
今回のキャンペーンでいった学校の中で最も山奥にあり最もハイソな学校でした。

ワーウィーの思い出は、あんまんがすごく、ものすごくおいしかったことです。
仕事で行って思い出があんまんというのもどうかと思いますが、本当においしくて強く印象に残りました。

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車が溝にはまって動かなくなるハプニングも発生。
しかもインターネット回線と、電線が低かったので車で引っ掛けてしまい、インターネット回線は切断されてしまいました・・・。


いくら素敵な街並みがあるとはいえ、かなりの山奥。主な産業はお茶関係。それ以外の仕事をしたい、大学に行きたいと思ったら当然外にでなくてはいけません。ちょっとした陸の孤島なので、村の外に出る機会はそうそうないと思います。
そんな子どもたちが町に出ていくのですから当然注意が必要です。

メースワイ地区は山や畑の緑が美しかったですが、一方で貧富の差、国籍の問題なども見えてきました。極端に遠いわけではないので、新しいキャンペーンを行う際には再びメースワイ地区でもキャンペーンを行いたいと思います。

棚田が広がります。
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by mirrorAHT | 2009-07-24 13:32 | 演劇による活動
7月13日から17日まで4泊5日の日程で、チェンライ県パヤーメンラーイ地区にて人身売買防止キャンペーンを行いました。
エコツアープロジェクトで受け入れている英オックスフォード大学医学部生と一緒に小学校に宿泊しました(基本的に彼らとは宿泊は同じですが昼間の活動はそれぞれ別です)。
宿泊した学校はメーパオ。私のタイでのニックネームはサラパオ。つまり、サラパオのお母さん学校。勝手に親しみを感じました。

パヤーメンラーイはチェンライ市内から車で1時間半くらいでしょうか。のどかな田園風景の広がる田舎町です。ちょうど田植えの時期なので、どこを車で走っても田植えをする人びとと美しい田んぼを見ることができました。盆地で、ちょうど私の母の実家(福島県喜多方市)の風景に似ているように感じました。

月曜日(13日)の昼に現地に到着して早々、早速キャンペーンへ。
モン族の子どもたちが通う学校での劇と人身売買に関する映画の上映、パワーポイントによるレクチャー。「劇+映像+レクチャー」これがキャンペーンの一つのパターンです。
あいにくの大雨で、道が川になっており、車が流されそうになりましたが、なんとか到着。


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先月からずっと練習をしてきた演劇を公に発表する初めてのチャンスだったので、私はとても緊張しましたが、子どもたちは真剣に鑑賞してくれてなお且つ楽しんでくれたようなので安心しました。
夜は他のモン族の村で同じようにキャンペーンを行いました。

このように、滞在中は午前1校、午後1校、夜村でキャンペーンを行いました。劇を単純に3回やるだけならそんなに大変なことではないのですが、その都度大きなスピーカーなどの電子機材、ステージ上にセットアップするものなどトラックの荷台一つ分を出したりしまったりするのでそれが少し大変でした。
そして寝るところが学校の床。水浴びは学校のトイレ。この水浴びに使う水は雨水だそうで、あきらかに茶色い水…。私にとって初めての泊まりがけでのキャンペーンはちょっとした試練でもありました。

パヤーメンラーイのたくさんの学校に行きましたが、学校によって同じことをやっていても子どもたちの反応が全然違うということがわかりました。学校によっては、登場しただけで大爆笑。生徒たちの「ヒュー!」という冷やかしの中大盛り上がりで劇をやるところもあれば、終始真剣に、じっとステージを見てくれた学校もあります。どちらかと言えば、笑うところでは笑ってもらった方が私はありがたかったのですが、真剣に見てくれた子どもたちにも本当に感謝しています。

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劇の内容も、映像資料も、決してオーバーなものではなく、どの子どもの身に降りかかってきてもおかしな話ではありません。

お母さんとお父さんの仲が悪く、家にいるのがつらいので、インターネットで知り合った人の所へ行きたいと思っている子ども

家が貧しいので両親のために、バンコクで仕事をしたいと思っている子ども(何の仕事をやるのかわかっていない)

簡単にお金が稼げるからと体を売る子ども

様々な子どもや、その子どもたちを餌食にしようとする大人たちのことが語られています。

タイの山地民に対して行っている人身売買防止キャンペーンは、多少違いがあってもほとんどそのまま日本の子どもにも行えるのではないかと思います。一見すると、竹の家に住んで素朴な生活をしている山地民と日本の子どもが違うように感じてしまいがちですが、最近では子どもたちが抱える問題はかなり近いのではないかと思います。
びっくりするような山の中でも携帯電話が普及していることもありますし、その携帯欲しさに危険な労働に惹かれてしまう子どももいます。携帯電話が悪いとは言いません。
素敵なものに子どもがあこがれるのはあたりまえのことです。でも、それとひきかえに危険なことがあるのであれば、その可能性を伝えなければいけないと思います。

パヤーメンラーイ地区では、山地民の子どもたちが通う学校だけではなく、タイ人(山地民ではない)が多く通う学校にも行きました。この地域では、これといった産業はなく高校以上に進学する場合多くの場合がチェンライ市内の寮に入ったり仕事を探してチェンライやチェンマイ、バンコクへ出る子どもも多くいます。
そういった都会に出ること事体が悪ではなく、何か危険が迫っている時に危険を察知すること、自分のことを大切にできるようになってほしいと思います。そして何か問題が発生した時は、いつでも相談するようにとすべての学校や村で話をしています。その際にはネットワーク上にあるNGOの連絡先も紹介しています。
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by mirrorAHT | 2009-07-17 18:11 | 演劇による活動

スパルタ!

毎日、演劇の練習は続いています。

今日は、セリフが全て録音されたCDをもらいました。

私たちは、そのCDの話す言葉に合わせて口パクで演技をするわけです。
日本人の私としては、全部のセリフをタイ語で暗記しなくて済むのでありがたいのですが、チャプター2の設定は、ブローカーである私のもとに、次々と子どもを注文する電話がかかってくるというものです。


私は過去に演劇の経験が全くないので、わかりやすいものなら何とかできるのですが、
「電話で話す」
という、動きの少ないものをどう演技していいのかわかりませんでした。


私たちの演劇の指導はPペンが担当しています。
PペンはバンノークTVプロジェクトの代表を長くしてきて今は総務部で働いています。
ミラー財団立ち上げメンバーの一人です。

ミラー財団は、元々演劇などの芸術活動を通じて社会問題にアプローチしてきたグループです。
ですから、演劇は得意分野なのです。
(現在はMirror foundationですが以前はMirror Art Groupでした)


ふだんは、のんびりしているPペン。

でも演劇指導をするときには、さすがの貫禄です。

今日、私たちがPペンに言われたのは、

「あなたたちの劇を見た子どもたちが、自分たちも劇を演じてみたいと思うような生き生きとした演技をしなさい」

確かに、私たちが生き生きと演じなかったら、それを見せられる子どももたまらないでしょう。
せっかく時間を割いてみているのに、時間の無駄です。

逆に、よい演技ができれば、子どもたちの心に残るのではないかと期待しています。

今日は劇で着る衣装を実際に着ての演技でした。
少し変った衣装なので、予想以上に動きにくかったです。


セリフの入ったCDも、もらえたので毎日聞いて劇に備えたいと思います!
明日、衣装を写真に撮ってアップしたいと思います。
お楽しみに!
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by mirrorAHT | 2009-06-25 17:28 | 演劇による活動

演劇活動開始!

2009年7月~10月まで、ミラー財団の人身売買防止プロジェクトではチェンライ県内の村や学校を訪問して、人身売買に関する演劇を行うことになっています。

山地民の子どもは平地タイ人の子どもと比べて人身売買に遭う危険性が高いです。


理由は様々なことが考えられますが、

1、タイ国籍がない
山地民の中には、タイ国籍をもっていない人びとが存在します。
国籍がないということは、タイ国民として認められておらず、タイ国からの保護下にないということです。
なぜ国籍が持てないかというと、山地民の多くは(特にカレン以外のアカ、ラフ、ミエン、リスなどといった人びと)ここ100年前後で徐々にタイ国内に移住してきたといわれています。
元々は中国の雲南省周辺にいました(現在でもいます)。どの民族も農業が主な職業でした。国境線というのはそういったライフスタイルとは無関係に引かれたものです。
現在でも山地民のタイ国内への流入は続いています。
ビルマの軍事政権による抑圧的な政策、タイ経済への憧れなど理由は様々です。
タイは日本と同じ、血統主義で国籍が決まるので親がタイ国籍を所有していなければ、子どもはタイ国内で生まれたとしても、タイ国籍を取得することは非常に困難であるといえます。
国籍を持たない子どもは、非常に危険な立場にあります。
高校以上の学校に進学することも、政府から公的な奨学金を受けることも、国家資格をとることも制限されています。
就職先も、タイ人が好まないような危険で厳しい労働を非常に安い賃金で請け負わされるということが少なくありません。
そうのような無国籍の山地民に対して、人身売買のブローカーは目を付けているのです。
子どもたちの保護者世代には、タイ語が十分に話せなかったり、理解できないということがよくあります。
架空の契約書にサインさせられたり、言葉巧みに騙されたりします。

2、教育機会の欠如
タイ政府の森林保護政策や、定住化政策により元来生計を立てていた豊かな森を追われる山地民が多いとはいえ、今だに山ふかくに暮らす人びともいます。
すべての村に学校があるわけではありませんし、寮に入って学校に通う機会がすべての子どもに対してあるわけではないので十分な教育を受けられない子どももいます。
基礎的な教育の欠如は、危険を伴います。人身売買のブローカーは、どこにどういう問題を抱えている子どもがいるのか、子どもや保護者を懐柔するためにはどうすればいいのかということを心得ているのです。

3、差別
マイノリティに対する差別は、タイに限ったことではなく、日本でもどこでもある話です。
山地民の人びとに対する平地タイ人の理解は「麻薬を売買している、子どもを売る、不潔」などです。
たまにTVドラマに山地民が登場することもありますが、ボロボロの掘っ立て小屋に、ボロボロの衣装をまとい、顔も土で汚れているようなそんな光景であることがあります。
現在では多くの山地民の村にも電気が通り、TVがあります。自分たちの様子がそのように描かれていたらどう感じるでしょうか。そして、山地民のことをよく知らない都会のタイ人は山地民のことをどう思うでしょうか。
タイ語が上手に話せないということも差別される理由の一つです。
非常に残念なことですが、山地民の子どもが多く通う学校は町の学校よりもかなり教育水準が低いところが多いです。もともとタイ語が第一言語ではないから平地タイ人よりも勉強が遅れてしまうということもありますが、教師に教える意欲が欠けているというケースも多いです。
すべての先生が山地民を差別しているわけではありません。自分の家にも帰らず、山にこもって子どもたちに勉強を教える先生も確かに存在します。
しかし、そういった先生よりもその逆である人の方が多いのです。
せっかく子どもが何キロも歩いて学校に着いたのに、先生がいないので自習。いるのに自習ということがあります。
進学先や寮をきちんと探してくれないということもあります。
結局、働かないといけないという状況になっても、山地民は仕事を探すのが非常に困難です。
きつい肉体労働よりはマシとカラオケなどで働く場合もありますが、タイのカラオケは日本のカラオケと違い性的なサービスや連れ出しなどがありますので危険です。

他にもさまざまな問題が絡み合い、この地域で人身売買が起こっています。


7月からのキャンペーンでは、子どもを買いに来るブローカーの手口や身の守り方を劇で伝え、万が一被害に遭った時、被害に遭いそうになったときにかける電話番号などが書かれた冊子の配布も予定しています。

劇の練習は大変ですが、劇という手段はかなり有効だと思われるので、がんばりたいと思います。
近いうちに練習の様子を写真でご紹介致します。
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by mirrorAHT | 2009-06-24 11:21 | 演劇による活動