タイにあるミラー財団人身売買防止プロジェクトの活動紹介ブログ


by mirrorAHT
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カテゴリ:過去に行われた活動( 2 )

ミラー財団で行われた活動です
*バンコク支部が中心となって行われていたプロジェクトですが、チェンライ支部でも期間限定で実施されました。


子どもの物乞い撲滅キャンペーン

善行につけこむ犯罪ビジネスの商業的な子ども搾取を止めよう!!

あなたが街を歩いていると、粗末な身なりをした子どもの物乞いを目にする事があるかも知れません。あなたはその子どもをかわいそうに思いお金を渡しますか?

タイの都市では、たくさんの高層ビルが立ち並び車やバイクが走り、今現在も更なる経済成長を続けています。しかし、その一方で道の隅に座る物乞いの子どもも多く見かけられます。特に人が集まる都市中心部の繁華街や、外国からの観光客が多いナイトバザール(夜市)では比較的多額のお金をくれる観光客を目当てに多くのこども達が物乞いをしています。

子どもの物乞いは私達に同情の気持ちと、お金をあげて助けてあげようという気持ちを起こさせます。
しかし、あなたが物乞いをしている子どもにお金をあげた時、それは組織化された子どもを利用する犯罪ビジネスに加担してしまう可能性があります。本来生計を立てるために行われていた物乞いが、現在では犯罪組織にとって稼ぎのよいビジネスの一つになってしまっているのです。

大人の物乞いの横にいる赤ちゃんや子どもたちは、タイ、ビルマ、ラオス及びカンボジアより売買され連れて来られる場合や、両親や親戚と共に移住し、そして物乞いを強いられている場合があります。物乞いをさせられる子どもはより「かわいそう」に見えた方が多くの稼ぎを得られるため、生まれたばかりの赤ちゃんや手足が不自由な子どもが好まれて物乞いをさせられるのです。時には、より人々の同情を引くために誘拐された子どもが手足を切断され、物乞いを強いられる場合もあります。
子どもたちは家族と離れ、自分の利益のみ追求する大人によって搾取されています。子どもたちは長時間物乞いや夜間の花売り、ティッシュ売りを強いられ、満足に学校へ行く事が出来ません。そして子どもたちが物乞いをして得た利益もすべて大人たちの手に渡ってしまうのです。

我々が調査した中には、7歳の女の子が簡単な花売りをするという名目で親元を離れ、しかし連れて行かれた先では、長時間の物乞いを強いられていたというケースがありました。彼女は、朝の7時から夜の11時まで物乞いをし、日々決められた金額以上の稼ぎを得る事が出来ないと、物乞い斡旋組織の大人によって酷く殴られる事もしばしばです。物乞いをしている間には見張りがついている場合もあり、子どもは常に自由のない状態に管理されています。このような過酷な労働は子どもたちにとても強い精神的、肉体的ダメージを与えます。

このような組織の商業的搾取は違法行為です。しかし、物乞い組織は警察の摘発を恐れて活動範囲を変える事も多く、また子どもたちは通行人に「なぜ物乞いをしているか?」「どこから来たのか?」等を質問された時の答え方を組織によって教え込まれており、組織の摘発が容易ではないという問題もあります。
人身取引による物乞いの強制はILO(国際労働機関)が定める「劣悪な形態の労働」に該当するものであり、世界規模で早急な取り組みが強く求められています。子どもは決して利益を得るための「物」であってはなりません。そして身勝手な大人によって人身取引に巻き込まれて搾取され、満足に教育を受けられない状態は子どもの権利を大きく侵害しているものであり、絶対に許されてはならないのです。


*すべての物乞いの子どもたちが組織的に搾取されているというわけではありませんが、特にバンコクの繁華街で物乞いをしている子どもの場合、組織的に搾取されている可能性が高いと言えます。
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by mirrorAHT | 2009-06-23 11:26 | 過去に行われた活動
2005年に行われた活動です。

人身売買防止のためのWatch Dog育成プログラム


Watch Dog育成プログラム(WDY)は、ミラー財団による女性と子どもの人身売買防止のための活動の一環です。国際労働機関(International Labor Organization: ILO)の支援を受け、五つの民族の住むチェンライ県メエヤオ地区で活動しています。

● 設立の背景 ●

  私たちと共にプロジェクト活動をしている山岳民族の村には、アパー村(アカ族)、アジャ村(アカ族)、プコ村(アカ族)、ジャレー村(ラフ族)、ヤフー村(ラフ族)があります。近年、これらの5つの村から、バンコクやチェンマイ、ソンクラー、プーケット、スラータニーなどの都市や工業地帯へと出稼ぎに出る山岳民族が増え続けています。海外へ出る人も少なくありません。
彼らが移住する主な理由として、土地や資源の不足からもたらされる貧困が挙げられます。貧困が広がると、子ども達は家計を助けるために学校を辞め、都市へ働きに出るのです。
  しかし、都市へ出ても、彼らの生活は向上しません。若者たちは、教育を受けていないために低賃金労働を強いられ、差別されるからです。こうした若者たちが貧困から逃れるために、収入の良いセックス産業に流れていくのです。

2005年6月19日にWDYは、人身売買の標的とされている地域において立ち上がりました。

● 対象 ●

チェンライ県メエヤオ地区にある5つの村、アパー村(アカ族)、アジャ村(アカ族)、プコ村(アカ族)、ジャレー村(ラフ族)、ヤフー村(ラフ族)の12歳~25歳の青少年

● WDYの目標 ●

1.青少年の人身売買問題の理解を深める
2.地域の人身売買問題に働きかける青少年の育成
3.人身売買に巻き込まれないための教育
4.青少年に村以外の世界を教える
5.青少年に、生きる術と彼らを取り巻く社会問題について教える

● 活動 ●

1.郊外学習
新しいことに眼をむけてもらうことで、若者の視野を広げます。
2.民芸品製作訓練
新しい民芸品産業のための訓練をし、その売り上げはWDY運営資金になります。
3.絵と音楽
若者の健全な心と創造力を育て彼らの可能性を引き出します。
4.演劇部
人身売買の問題意識を広め、理解をしてもらうための公演活動です。青年たちが脚本を考え、自ら演じます。私たちは演劇活動を促し、時には演劇訓練を手伝うなどして彼らのその後の公演活動の援助をしています。
5.自立訓練
協力的な環境を整えることによって、新しい技術の取得を促します。eg)T技術、運転技術、大工仕事、外国語、コミュニケーション能力、等
6.資金集め
青年グループは民芸品や手直しした古着を販売したり、村で販売用の魚や鳥、野菜を育て、活動資金にしています。
7.地域社会発展活動
青年グループによる、健全な社会を作るためのキャンペーンです。村人たちに人身売買の問題を認識してもらい、反人身売買グループへの参加を促します。
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by mirrorAHT | 2009-06-23 11:24 | 過去に行われた活動